逆巻家での舞踏会T

□上に股がって/アヤトver
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アヤト「...........」


.....やっぱりアヤトは気持ち良さそうに寝ていました。



すうすうと女の子かというくらいに小さい寝息を立ててソファに寝そべるその姿は本当にヴァンパイアかと疑う程、




いやいや、見惚れてる場合じゃない。


私はアヤトを呼び出すようにレイジさんに言われて来たんだ。

今でも30分以上はかかっているというのに、




貴「.....アヤトく〜ん.....起きて〜 .....」

アヤト「.......」


私はそっと近づいて彼に呼びかけた。


だって坂巻家の大半は無理矢理起こさせると機嫌が悪くなり、挙げ句のはてには貧血になるまで吸わせられるのだ。


今日もそうやって吸われたら人溜まりもない。



貴「....アヤト!...起きっ...きゃあ!!」


アヤト「.......って.....」




......今日は最悪だ。


そっと歩いていたはずなのに何でもないところで足を挫いてしまい、そのままアヤトにダイブしてしまったのだ。



もちろんアヤトは起きてしまうだろう。




......何より私が倒れてしまったこのポーズが大変だ。
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