BOOK ハイキュー!!

□月島×山口04
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 ボクは要らない人間だ。
 生きる理由なんてないのに、生きるという無駄な行為を自分の手で終わらせることも出来なくて。

 カッターを動かす手にもっと力を込めれば死ねることが分かっているのに、それすらできない自分は臆病で。
 肌の上を流れていく赤を見つめる。

 いつになったら、ボクは死ねるんだろう。
 自分のことなのに、自分で幕を下ろすことすら出来ないボクは臆病で。

 あぁ、こんな情けないことは、早く終わらせたい。
 何も成さない無駄な行為は、生き恥を晒すだけだと分かっているのに。

 居てほしいと言ってくれた山口の言葉に縋って、何もせずにただ毎日を“生きている”だけ。


END

2014/06/01

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