BOOK 黒子のバスケ2

□宮地×高尾02
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 カリ、ポリ。
 少しずつ距離が縮まってゆく。
 ポッキーの残りは、あと少し。

 あと少しでこのいたたまれない空気から解放されると思ったとき、間近で宮地さんがフッと笑った。

 ヤバい。
 経験と直感がそう告げて咄嗟に距離を取ろうとするも、オレの頭の後ろにある宮地さんの手がそれを邪魔する。

「ちょ……っと」

 慌てて声を上げても遅かった。
 一気に残りのポッキーが宮地さんの口に吸い込まれて、オレの唇まで食われる。

 ポッキーはどこに行ったんだと突っ込みたくなるような、荒々しいキス。
 薄く味のついた唾液が、顎を伝って落ちる。

「ゴチソウサマ」

 チョコだけじゃなく、俺まで融かされた。


END

2014/11/11〜2014/12/24


後書き

 大遅刻だな、うん

 宮地サンの誕生日がポッキーの日だと『アニバス』で知ってからやろうと思っていたネタ
 完成したけど出来が、なぁ……

 最後の宮地サンの「ゴチソウサマ」っつーセリフには呼応してねーけど、謙遜ナシでお粗末でしたゴメンナサイ

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