BOOK 黒子のバスケ2

□火神×黒子17
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 最近解ったことだが、黒子はああ見えて、子ども舌だ。
 ピーマンが嫌いで、ハンバーグとかは大好きだと言っていた。
 晩飯はオムライスにするかと言ったら、「僕も食べたいです」って言ったので、内心釣れたと思いつつ飯に誘った。

 オレの3分の1くらいの大きさのオムライスにケチャップで名前を書いてやったら、字がデカすぎて『クロ』になっちまって、「仕返しです」ってオレの卵の上には『バカガミ』って書かれた。

「黒子、テメッ」
「だって、これじゃ犬の名前みたいじゃないですか」
「んなつもりじゃねっつの」

 しょうがねぇから、隅っこに小さく『コ』の字を付け足す。
 ちょっと…バランスが悪いけど、ちゃんと『クロコ』になった。

「黒子完成!」

 大きく宣言してから、何やってんだオレらという思いが湧いてきて、つい笑っちまった。
 黒子と目を合わせれば、同じように笑っていて――

 こんなんでいいんだ。

「冷めねーうちに食おうぜ」

 これがいいんだ。
 バスケやって、大切なヤツのそばにいて。

 たったそれだけで、幸せになれるんだ。


END

2014/02/08〜2014/08/12


後書き

 相変わらず時間おくとテンポもテンションもかなり変わるな……
 駄文恐れ入りました!!

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