BOOK 黒子のバスケ
□火神×黒子06
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実力テストのため結成された、火神君の家庭教師チーム。
ボクが唯一教えられる教科は、よりによって彼が一番苦手とする教科だった。
「カントク…」
「っきゃあ!?」
「今回も」
上がった悲鳴は放置して、言葉を繋ぐ。
「現代文はパス、ですか?」
「そうねぇ。仕方がないけど…」
確かに、仕方がない。
それはボクも分かってはいるんです。
ずっとアメリカにいた彼は、国語ができないことくらい。
そして小学生の内容から教えるよりも、他の教科で点数を稼いだほうが効率が良いことも。
それでも。
「火神君のお役に立ちたかったんですけどね……」
END
2013/02/27