BOOK うたの☆プリンスさまっ♪

□嶺二×藍01
1ページ/1ページ


 甘い甘いケーキを食べ終えて、紅茶を飲みながら、ボクは隣に座るアイアイの手にそっと指を絡めた。

「ど…うしたの、レイジ」
「ねぇアイアイ……アイアイが欲しい。ダメかな?」
「ボクが、欲しい……?」

 スッと背筋を伸ばして座るアイアイは、欲しいの意味が分からないかのように、首を傾げた。
 感情の薄い寒色の瞳が、パチパチと何度も瞬きで隠される。

「ボクはレイジのものじゃないの? 恋人って、そういうものじゃないの?」
「えーっとね、」

 そうだった。
 普段はランランやミューちゃんと『QUARTET★NIGHT』として活動しているから大人びて見えるけど、これでもアイアイは、ボクよりも10コ年下なんだ。
 どうやって伝えればいいか迷ったけど、迂遠に言うほど、アイアイは焦れる。
 ならば、ストレートに言うしかないよね。

「アイアイとエッチしたい、な……?」

 ◇ ◇ ◇

 いつもよりも高いアイアイの声が、リビングを突き抜ける。
 ベッドに行く余裕すらなくて、冷房冷え対策のタオルケットをソファに敷いて、そのままコトに及ぶこととなった。

「レイ、ジ…何か、変……ッ」
「変? どんな風に?」
「分かんな……、アァ……」

 アイアイの躰を壊さないように、ローションを注ぎ足しながら、ゆっくりと後孔を開拓してゆく。
 熱い内壁はまだ堅いのに、解された部分は蕩けていて、早く全部で味わいたいと年がいもなく気が急いてしまう。

 慣れない感覚に背中を震わせるアイアイがすっごく可愛くて、つい真っ白なお尻に口付けた。

「っえ、な……なに?」
「んー、どうかしたの?」
「なんか今……ザワッてした、んだけど…」

 あれ、もしかしてアイアイってかなり敏感?
 試すように場所を変えてお尻とか腰、背中に口付けてゆく。

「やだっ、レイジやめて!」

 特に、背骨の上に触れられるのが感じるみたい。
 ただ単に唇を押し当てたり、滑らせたり、舌で舐め上げたり。
 それぞれ違う反応が面白い。

「可愛い、アイアイ」

 アイアイがあまりにも涙声で言うから、ちょっと焦らしてから唇を離す。

 ようやく2本入るようになった孔を指で拡げて、冷たいままのローションを流し込んだ。
 とろみのある液体が後孔の中で温められて、狭かった孔が女の子のソコのように、熱く解れてゆく。

「レイジ…ッ、なんか、もどかしい……」
「じゃあ、どうされたい?」
「ちょうだい、レイジをちょうだいっ」

 振り返ったアイアイのガラス玉のような目が濡れているのを見て、ボクの理性はアルミ缶のように容易く踏み潰された。
 忙しなく自身を取り出して、初めての躰を気遣う余裕もなく貫く。

 ローションで蕩けた内部が、熱くうねってボク自身を包み込んでくれる。
 温かく迎え入れられて、狭い孔道を押し開くように腰を最奥まで進めた。

「アイアイの中……すっごい」

 年齢相応の経験があったけど、こんな至福感に包まれたのは初めてだ。

 アイアイと繋がれた。
 その事実がボクを幸せにしてくれる。

「ねぇレイジ……これでボクは、レイジのものになれたの?」
「うん……アイアイは、ボクのものだよ……」

 そしてボクは、アイアイのものだ。

 アイアイの側にいれることが幸せで。
 アイアイが側にいてくれることが幸せで。

 願わくば、この幸せがいつまでも続きますように。


END

2014/07/14〜2014/08/29


後書き

 始めんの遅ぇよ!!って話ですよね、すみません
 しかも最後やっつけだし(目逸らし)
 少し現実世界が忙しくて…それでも書きたかったんで、今更とか思いつつも、おっかなびっくり、初めてみました
 嶺ちゃんごめん、愛は込めたよ!!(むしろ藍を込めました)

 そして藍嶺書いたことあるのに今度は嶺藍というorz
 統一しろよ俺……
 藍嶺01を嶺藍に改題しようかな…?
 メンドイんでそのままで行きますが

 それから、藍ちゃんがロボットだという話も聞きましたが、嶺ちゃんは知らないそうだし、アニメしか見てないし、気にしない方向で←

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ