BOOK ハイキュー!!

□黒尾×研磨04
1ページ/1ページ


 晩御飯を食べて、お風呂に入って。
 それからおれのベッドで抱き合って。
 溶けて1つになっちゃうんじゃないかってくらい、きつく抱きしめられて眠った。

 そしたら。

「お前ら何だその頭!?」
「おー、夜久」
「夜久さんおはよ」

 いつもと違う体勢で寝たからか、それとも髪を乾かさずに抱き合ったからか、2人とも髪の毛が大変なことになった。
(クロはいつもの髪型が寝癖なんだけど)

「それにしても、黒尾が髪下ろしてんの久々に見たわ」
「あー、確かに久しぶりだったかもな。最近時間なかったし」
「は…?」
「いやだから研磨と、」

 その続きに何を言おうとしているか分かって、慌てておれはクロのジャージの裾を引っ張った。
 でも、直後に夜久さんと目が合って、同時に顔が赤くなる。

 気付かれた。

 目を伏せるのと同時にバンって音と一緒にクロの体が傾いで、手の中にあったジャージが逃げていく。

「羨ましいだろ?」
「全然だわ!」

 再度振り上げられる、夜久さんの脚。
 おれはされたことないけど、あれ、痛いんだろうなあ。

「研磨も!! 寝癖は直しなさい」
「めんどい……」
「あああ、後でやってやるから大人しくしてろよ!?」

 部室まであと少し。
 いつもより賑やかな朝が始まる。


END

2014/10/17

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ