BOOK ハイキュー!!
□黒尾×研磨04
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晩御飯を食べて、お風呂に入って。
それからおれのベッドで抱き合って。
溶けて1つになっちゃうんじゃないかってくらい、きつく抱きしめられて眠った。
そしたら。
「お前ら何だその頭!?」
「おー、夜久」
「夜久さんおはよ」
いつもと違う体勢で寝たからか、それとも髪を乾かさずに抱き合ったからか、2人とも髪の毛が大変なことになった。
(クロはいつもの髪型が寝癖なんだけど)
「それにしても、黒尾が髪下ろしてんの久々に見たわ」
「あー、確かに久しぶりだったかもな。最近時間なかったし」
「は…?」
「いやだから研磨と、」
その続きに何を言おうとしているか分かって、慌てておれはクロのジャージの裾を引っ張った。
でも、直後に夜久さんと目が合って、同時に顔が赤くなる。
気付かれた。
目を伏せるのと同時にバンって音と一緒にクロの体が傾いで、手の中にあったジャージが逃げていく。
「羨ましいだろ?」
「全然だわ!」
再度振り上げられる、夜久さんの脚。
おれはされたことないけど、あれ、痛いんだろうなあ。
「研磨も!! 寝癖は直しなさい」
「めんどい……」
「あああ、後でやってやるから大人しくしてろよ!?」
部室まであと少し。
いつもより賑やかな朝が始まる。
END
2014/10/17