BOOK 黒子のバスケ2

□青峰×黄瀬05
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「黄瀬くん、ここ、付いてます」

 黒子っちにシャツの裾を引っ張られて。

 ここ、と指差されたのは、項。
 嘘!? と叫んで振り返っても全く見えなくて、勢いよく動かした首が痛むだけだ。

「マジっスかー…。んなトコ自分で見えねぇし、気づかなかった…」
「とりあえず、これで隠すといいと思いますよ」

 そう言いながら黒子っちは、しゃがんでいるオレの首にタオルを巻いてくれた。
 確かにこれなら人に見られることもなさそうっスね。

「青峰くんと上手くいったようで、何よりです」
「…黒子っち、」

 告白するのに背中を押してくれたのは、やっぱり黒子っちだ。
 黒子っちの優しさはすっげー分かりづらいけど、文句を言いながらも相談に乗ってくれたりもしたし。

「ありがとっス。今度バニラシェイク奢るね」

 黒子っちは一瞬目を瞠ったけど、すぐに笑ってくれた。

「それだけの働きをしたと自分でも思いますからね」

 って。


2013/08/31

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