BOOK 黒子のバスケ
□森山×笠松01
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スポドリを煽った流れで、笠松を見遣る。
笑んだ口元が気になって視線を辿れば、その先は期待のルーキー、黄瀬。
一年の自己紹介の際に、あれだけイラついた表情を見せていたのに、アイツのプレーを見て笑みを浮かべる笠松を見て、心の中に渦巻くものがあった。
もうとっくにオレはその感情の名前を知っている。
――嫉妬。
笠松への気持ちを自覚して以来、何度も生まれた感情。
醜い嫉妬に蓋をするように、オレはもう一口、とスポドリを煽った。
END
2013/05/03