BOOK 黒子のバスケ

□紫原×氷室01
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「室ちん〜」
「何だいアツシ」
「眠い〜」

 紫原は巨躯を縮めて、ベンチに腰掛ける氷室に擦り寄った。
 床にペタンと座り、氷室の膝に頭を乗せる。
 視線だけで紫原の言いたいことが分かった氷室は、優しく紫の髪を撫でる。

「いいよ。でも練習が始まるまでだからね」

 眠たい、なんて幼稚な紫原の言い訳でしかないのに、氷室は紫原を甘やかすように髪を撫でる手を止めない。

「室ちーん」
「?」
「大好き」
「…知ってる」

 氷室は上体を屈めると、紫原の額に口付けた。

「オレもだからね」


「オマエらウザイからイチャつくなアル」


END

2013/02/27

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