BOOK 黒子のバスケ

□黄瀬×笠松07
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「センパイ、大好き」

 オレがそう囁くたびに、センパイの耳は赤くなる。
 取り繕った無表情との差が面白くてまた囁くと、グッと顎を押し上げられた。

「もう、いい」

 躰溶ける…と、小さな、でも率直な言葉が言葉が零れ落ちる。
 オレはそれを自分の体内に吸収するように唇を合わせた。

「センパイが生まれた日だから、何度でも言いたいんスよ。ね、幸男さん」

 ちゃっかり名前呼び。
 上下関係に厳しいセンパイは、こういう完全プライベートなときにしか呼ばせてくれないんスよね〜。

「大好きっスよ」


END

2013/07/25
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