BOOK 黒子のバスケ
□黄瀬×笠松05
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「センパイ! オレのキャラソン、どうだったスか?」
朝っぱらから、テンション高ぇな…。
やや辟易しながら口を開く。
「シャラっててウゼェ」
「ヒドッ!! あ、でも、ちゃんと聴いてくれたんスね」
「おめーがうるさいからだろ」
「嬉しいっスーッ」
「話を聞け!」
飛び蹴りを見舞わせて、床に倒れた黄瀬の傍らに仁王立ちする。
「笠松センパイの愛が痛い…」
突っ込みたい衝動を、理性を総動員して押さえ込む。
ここで反応してしまえば、時間がかかって長くなるからな。
「でも、上手かったでしょ?」
「…ソウデスネ」
「ちょッ、何でカタコトなんスか!?」
確かに上手かった。
それは認めよう。
それでも、俺はあの曲が嫌いだ。
黒子に向けて歌っているからだろうな。
まぁ、そんなこと、本人には言えるわけがないのだが。
END
2013/05/04〜2014/02/13