BOOK 家庭教師ヒットマン REBORN!!

□スクアーロ×ベル02
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 双子の兄を殺したベルは、VARIAに入隊し、8歳の若さで幹部になった。
 オレはその面倒を任せられいて、不本意だが――懐かれている。
 カルガモの雛の様に後をついて来られるのはいつものこと。

「ねぇスクアーロ」

 その時も後ろにベルがいた。
 自然と寄る眉間の皺を解しながら振り向く。

「…んだ?」
「暇」
「暇ってお前な」

 溜息を吐く。

「じゃあ退屈。構ってよ」
「任務帰りでこれから報告書書かなきゃいけねーんだが?んな暇はねーよ」

 別の奴に遊んでもらえ。
 そう言うと、金髪の下で唇が歪んだ。

「ムッツリ助平は嫌いだし、オカマはキモイ。マーモンは任務でいないし…。オレに殺しの仕事は入ってないし。……スクアーロが帰って来るまで待ってたんだよ?」

 再び溜息が出た。
 ただし今度は自分自分にだ。

「報告書をボスさんに出したら遊んでやるからよぉ、それまで大人しくできるな?」
「、うん!」

 オレもコイツにだけは甘ぇよな、と。
 土産に買って来たケーキの箱を見下した。


fin

2012.4.6

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