BOOK 黒子のバスケ
□紫原×氷室01
1ページ/1ページ
「室ちん〜」
「何だいアツシ」
「眠い〜」
紫原は巨躯を縮めて、ベンチに腰掛ける氷室に擦り寄った。
床にペタンと座り、氷室の膝に頭を乗せる。
視線だけで紫原の言いたいことが分かった氷室は、優しく紫の髪を撫でる。
「いいよ。でも練習が始まるまでだからね」
眠たい、なんて幼稚な紫原の言い訳でしかないのに、氷室は紫原を甘やかすように髪を撫でる手を止めない。
「室ちーん」
「?」
「大好き」
「…知ってる」
氷室は上体を屈めると、紫原の額に口付けた。
「オレもだからね」
「オマエらウザイからイチャつくなアル」
END
2013/02/27