ロング

□あの日の噂話
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走っていると、私は人を見つけた。
それに20代くらいの大人で、しっかりしてそうな人だった。

この人なら……!

「す、すみません!」
近づいてみると、軍人の服を着ているのがよくわかった。

「……?あれ、見ない顔だね」
「あ……詳しいことは後で話します!……えっと……」

……いきなり友達が車に轢かれたなんて信じてくれるのだろうか。

「どうしたの?言ってみて?」



……大丈夫、この人ならきっと信じてくれる。









……今の私はみんなが怖く感じていた。
普通の人の反応が見たかったのかもしれない。



「と、友達が車に轢かれて……!!」

急に涙が出てきた

「だ、大丈夫!?救急車は呼んだ?」
「私電話持ってなくて……」
「困ったな……ボクも持ってないんだ……。……いったんそこに連れて行ってくれるかい?もし生きていたら運ぶよ」
「っ……!!」


この人に話して良かった。
この人はさっきの皆とは違う……!!


「リアスー!!」



……いやだ……。
皆が来る……!!




やだやだやだ!!!
「どうしたの?顔色悪いよ?」
「ひっ……あの……「フリッピ―!その子おさえておいてください!!」!!」

「いや……!!」


私はまた駆け出した。




――困ったときは呼んでね
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