プリン
□かっこよくて可愛い
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放課後、日直のため取り残された私達。
「ほー……。クルーク、この子いつみても可愛いよね!」
「は?どこが?」
この子……とは、クルークがいつも持っている本から出てる魂の事だ。
私が可愛いと言うと、怒っているのかてれているのかわからないがすぐひっこむ。
「そんなツンツンしないでさっ、クルークも可愛いよぅ♪」
するとクルークはぼわっと音を立てて顔を真っ赤にする。
「ば、馬鹿にしないでほしいよ。まったく……」
「いやぁ、ツンデレもいいねぇ」
私はクスクスと笑い、言う。
ツンデレじゃないっ、と言っていたが気にしない。
クルークいじりは楽しいもんだな、と改めて思う。
「……あ、もうそろそろ帰らないと……。悪いけど鍵頼んでいい?」
「いいよ」
なんだかんだでクルークは可愛いし優しい。
こういうのタイプだ。
……まぁちょっとイラッとするところもあるんだけど;;
「じゃあね。また明日〜」
私はドアを開ける。
そこでおかしいことに気が付いた。