嵐小説
□3時のおやつ
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ー‥ ギイィー
木のさびた音を立てながら目の前の喫茶店の扉が開いた。
出てきたのは長身でスラッとした体型に黒のダークスーツ、眼鏡をかけている異様な雰囲気の男。
しかも、その男は外見に合わず可愛いらしい三段のおやつボックスを持っている。
‥この人誰だろう。
僕は思わずショートケーキを入れようとしていた手を止めた。
すると、その男は僕に近づいて来た。
‥え、本当何。怖くなって来たよ。
「 卓巳様、奇遇ですね。宜しければ御一緒しませんか? 」
「 え、‥あ、はい!是非是非! 」
‥うわー、OKしちゃったよ。しかも何で僕の名前知ってるんだろう。
異様な雰囲気の男はそのまま何も言わず僕の横に腰を降ろした。