Main(長編)
□01 出会い
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「オギャー!オギャー!!」
自分は身体的に人より成長するのが遅かった。
生まれたときのことはよく覚えてない。でも、必死にお世話をしてもらったのは覚えてる。
「あー…ぅー」
見た目は普通の子供と何も変わらないが身体的に成長が遅れているため、親戚からは避けられていた。
「おはよう、澪」
いつも笑って接してくれる人。多分この人が自分の産みの母親
「さて、今日は何しよっか」
人の成長から二倍遅い
でも、精神的には二倍早かった。
だから、産みの母親は自分をたくさん誉めてくれた。
「うふふ、凄いわね澪」
体を動かすのはとても大変。
でも、ひとつできることにひとつ誉めてくれるのが嬉しかった。
だから、一杯頑張った。
産みの母親は普通の人には見えないものを退治する
自分はいつも産みの母親の背中にピッタリくっついていた。
強そうな的と戦っていても背中には自分が張り付いていた。
産まれてから4年が立った頃、自分は始めてあの人にあった。