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ある日、俺は船着場・・・・、もとい灯台の所へ来ていた。
いつもはあんま近寄らない場所。
・・・じゃぁ、何でこんなトコに来たのかと言うと。
「・・・何やってんだ、お前」
そう、こいつがいるからだ。
「・・・待ってるの」
「何を?」
「・・・・」
いつもこんなだ。
何を待ってるのか、誰なのか。
俺にはわからない。
けど、それが大事な奴だということだけは分かってる。
あいつの目が、いつも何かとても愛おしいものを見つめている。
そんな感じだ。
そして、今日もここにいた。
「なぁ、いつもいつもここで何してんだよ」
「待っているんです」
「だから、何を??」
「・・・・・」
ほら、また。
何も言ってくれない。
俺って、そんなに頼りないのか?
話せないほど俺って信用無いのか?
俺は、お前が知りたい・・・・
きっとこの胸の痛みも。
こんな想いも。
俺に、こんなに悩ませるのだって。
お前しかいない。
ここまで気にするのだって、俺が、お前のこと―――・・・・
「あ、来た・・・・!!」
「え・・」
俺は向こう・・・。海のほうを見た。
あいつがあんなに恋焦がれてた相手。
「・・・・って、えぇ!?!?」
いや、俺はてっきり船か何かで来るのかと思ってた。
けど今俺の目に映ってるのは間違いなく鳥。
鳥がこっちに向かってくる。
「久しぶり。遅かったね、ギウス」
「クゥ・・・・」
・・・コレって、精霊じゃないんだよな・・・???
「ぎ、ギウス・・・?」
「ギウス、あれは?」
「クゥ」
と、鳥(?)はくわえていたものを彼女に渡した。
「・・・それじゃ。気をつけて」
バイバイ・・・、と鳥を見送った。
・・・世の中には俺の知らないことがたくさんあるんだな、と。
改めて思った。
「先輩、どうぞ」
「コレ、なんだ?」
「お守りです」
「お守り?」
「はい」
それは、綺麗な石が付いたペンダントだった。
「・・・コレ、俺に?」
「はい。・・・何だか先輩、最近元気がなかったですから。だから、元気の出るお守り」
「・・・・・」
「大切にしてくださいね」
ふわり、と優しい微笑みだった。
「あぁ、もちろんだぜ!!大切にする。・・・・・ありがとな」
「喜んでもらえてよかった・・・・・」
なぁ、こんなことって俺にしかしてねぇーよな?
俺、自惚れてもいいのか?