ありがとうございます。


これからもよろしくお願いします!!!!



×−×−×−


ある日、俺は船着場・・・・、もとい灯台の所へ来ていた。
いつもはあんま近寄らない場所。
・・・じゃぁ、何でこんなトコに来たのかと言うと。

「・・・何やってんだ、お前」

そう、こいつがいるからだ。

「・・・待ってるの」
「何を?」
「・・・・」

いつもこんなだ。
何を待ってるのか、誰なのか。
俺にはわからない。
けど、それが大事な奴だということだけは分かってる。
あいつの目が、いつも何かとても愛おしいものを見つめている。
そんな感じだ。
そして、今日もここにいた。

「なぁ、いつもいつもここで何してんだよ」
「待っているんです」
「だから、何を??」
「・・・・・」

ほら、また。
何も言ってくれない。

俺って、そんなに頼りないのか?
話せないほど俺って信用無いのか?
俺は、お前が知りたい・・・・

きっとこの胸の痛みも。
こんな想いも。
俺に、こんなに悩ませるのだって。
お前しかいない。
ここまで気にするのだって、俺が、お前のこと―――・・・・

「あ、来た・・・・!!」
「え・・」

俺は向こう・・・。海のほうを見た。
あいつがあんなに恋焦がれてた相手。

「・・・・って、えぇ!?!?」

いや、俺はてっきり船か何かで来るのかと思ってた。
けど今俺の目に映ってるのは間違いなく鳥。
鳥がこっちに向かってくる。

「久しぶり。遅かったね、ギウス」
「クゥ・・・・」

・・・コレって、精霊じゃないんだよな・・・???

「ぎ、ギウス・・・?」
「ギウス、あれは?」
「クゥ」

と、鳥(?)はくわえていたものを彼女に渡した。

「・・・それじゃ。気をつけて」

バイバイ・・・、と鳥を見送った。
・・・世の中には俺の知らないことがたくさんあるんだな、と。
改めて思った。

「先輩、どうぞ」
「コレ、なんだ?」
「お守りです」
「お守り?」
「はい」

それは、綺麗な石が付いたペンダントだった。

「・・・コレ、俺に?」
「はい。・・・何だか先輩、最近元気がなかったですから。だから、元気の出るお守り」
「・・・・・」
「大切にしてくださいね」

ふわり、と優しい微笑みだった。

「あぁ、もちろんだぜ!!大切にする。・・・・・ありがとな」
「喜んでもらえてよかった・・・・・」

なぁ、こんなことって俺にしかしてねぇーよな?


俺、自惚れてもいいのか?




一言送ってやる。



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