Planet

□触れてごらん
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静まり返った教室に、先生と二人っきり。言葉を交わすことなく、私はボーッとカーテンの隙間から漏れる夕日の光を眺めていた。




先生はさっきからずっと分厚い本を見ている。きっと進路に関する本だろう。


ペラっ、ペラっとページをめくる音だけが今は教室に響く。



私は横目で先生を見た。


イケメンすぎて近づけないわ…



大きな瞳、長身で甘い顔のくせに低い声がとてもギャップ。


そりゃモテるわ。

チャニョル先生は生徒からというより、先生たちからかなりモテていると思う。




いい年したオバサン先生までもを虜にする。

罪な男だよ先生はー。




まじまじと見ていたら先生と目が合った。


「あ、コラ〜。お前が自習するって言うから教室開けてんだぞ。集中しろ集中」



「ごめんなさーい」






私は好きになれないかな。多分。






なっちゃいけない気がするし。
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