短編
□卒業
1ページ/6ページ
今日は学生の最後の日。
卒業式だった。
体育館で、校長先生の話を聞いたり、来賓の人の話を聞いたりと、特別大したことはやらなかったが、やはり寂しさというのは少なからずある。
卒業式が終わると、教室に戻り、担任だった先生がみんなの前で話をする。
そしてみんなへの話が終わると1人1人の話をした。
「田中。
お前はいろいろと心配をすることもあるが、これからも自分の思うように頑張れよ!」
私は得に問題を起こすようなことはしていない。
けれど、たまに遅刻をしたり無断欠席をしたりしたからだろう。
あと、まだ進路が決まっていないから。
私はまだ合否がでていないので心配されているのだと思う。
・・・まぁ結果はわかっているのだけれど。