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□少年の事件簿
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「お前さ」


『あ?何』


久々に街でグリーンに会った。

仕事であちこちを飛び回り一昨日カントーのマサラに帰って来た。…と、言っても家は無いのでホテルに素泊まり状態。

折角だからお茶をしようと近くのカフェに連れられグリーンはホットコーヒー、俺はカフェオレを注文。

開口するや否やグリーンは眉間に皺を寄せ俺を見詰めながら言う。


「まだ、あの仕事してんのかよ」


『嗚呼、してるけど…なんだよ』

「危ねえから足洗え。お前に何かあったらどうすんだ」

『人様の仕事を悪い仕事みたく言うなよ。俺こう見えてプロだから、すぐに怪我なんてしない』


久々の再開にも関わらず怪訝な空気。


丁度運ばれてきたカフェオレをすぐに啜りグリーンを軽く睨むように見た。


会って早々説教なんてテンション下がるし何よりこいつの説教は嫌いだ。



『それに、この仕事は誰かが就かなくちゃいけない仕事なんだ。それが俺なだけ。んじゃ、』


グリーンの手元に紙幣を一枚落とし店を出た。


「…はぁ、ホテルに金出して泊まる位ならポケセン使えっての…」



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