*DREAMS

□これで何回目?*G
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「はい、今度はばな子からキスする番だよ?」

ドキドキして倒れそうなのに、まだそんなこと言うの…?
事の発端は、チャニなのに。

ある時、チャニが言った。

「あのさー。いつも僕からキスしてる気がするんだけど。僕のこと嫌いなの?」

怒ったような悲しいような、潤んだ目で見られると、例えそうだったとしても違うと言いそうになる。
しかも、そんなかわいいおねだりで。
そんなことあるはずないと言っても、チャニは機嫌を直してくれなかった。

「じゃあ僕のこと好きなら、ばな子がちゅーしてよ!」

…そんなこと許されるの!?
いやでも、そうしないと許されないみたいで…。

「もー!遅いよ!先にしちゃうから!」

遅かったら遅かったで、チャニから落とされる甘いキス。どっちにしても、死にそうになる。

「はい!ほら早くー!」

目を閉じて待ってるチャニ。こっちは心臓が止まりそうなのに…!で、でも自分からキスしないといつまでも機嫌直らないし…

とてつもない勇気を振り絞って、チャニの唇にそっと口付ける。
目をゆっくり開けると、目の前には満面の笑みのチャニ。でも次の瞬間、

「…んー、やり直し!」

…見逃さなかった、チャニの黒い微笑み。
この天使みたいな小悪魔を、どうすればいいんだろう…。




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