SEED

□失
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ん…

パチ

『ここどこ?』

〈ノヴァ!!〉


自分のまわりには無数の機械に酸素マスクがつけられている

なんで?


〈ノヴァっ〉


俺の名を呼んでいるのは誰だ?


『誰?』

「眼が覚めたみたいだなっ」


また少し寝てから探索でもするか



「ノヴァが眼を覚ましました!!」

「容態はどうなの!?」


マリューの言葉にモニター越しにミリアリアはうつむいた


「どうしたの?」

「…記憶が曖昧なんです」


驚愕だった




「自分の名前はなんだ?」

『ノヴァっ』

「ファミリーネームは?」

『俺にあるのか?』


フラガは俺に何度も質問をする
分かっている部分と欠けている部分があった


『もぉいいだろっ』ハァ


俺はうっとしくおもった
ただでさえ思うように動かない身体と一定時間におとずれる発作のような苦しみで疲れている


「あの…そろそろノヴァを医務室に連れて行くんですけど」

「ん?…あぁ…すまないな」

「いえっ…行きましょっ」

『本当懲りないなっお前っ』

「お前じゃないっフレイって呼んで」


目覚めてから献身的に身の回りの世話をするフレイとかいう女っ

記憶上…そんなことされたことがなかったからどう反応すれば分からない




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