ジョジョ3

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次の相手はなんとエンヤ婆です!ついにきやがったー!

ラスボスDIOの腹心、さらには3,4,5部における重要なアイテム『弓と矢』と密接な関係にあると評される人物だ。またポルナレフの妹の仇であったJ・ガイルの母親でもある。

そんな重要人物のスタンドが大したことないはずもなく、正義(ジャスティス)という霧のスタンドで物理攻撃が一切効かなく相手の傷口から侵入することで意のまま操れるという恐ろしいスタンドだ。

実際承太郎たちもかなり苦戦を強いられたのだが、まあぶっちゃけると私にとっては相性いいんだよね。

だって私は風を操れるんだぞ?霧なんて吹き飛ばせてしまうし傷も風人間である私につけることなどできないので操ることもできない。私にとっては最高に相性のいい相手だ。

まあだからといって私が倒すかどうかといえばそれは別問題なんだけどね。だって何もしなくても承太郎が一呼吸する前に倒してくれるんだもん。つまり私が介入するかどうかはアレだ、ポルナレフの名誉を守るかどうかだけなのだ。

…守る必要あるかな。確かにポルナレフは口にするもの憚られるような目にあうけど所詮ポルナレフだしどのみちポルナレフだし助ける必要なくない?もちろんこんなひどい目に合うのが典明なら全力で助けるけどどこまでいってもポルナレフだもん。助ける気おきないなー。

まあいくらポルナレフでも便器なめさせられるのはかわいそうか。仕方ない、今回もちょいちょい介入していこう。

新しく購入したジープでパキスタンを横断する。けれど途中霧が濃くなり今日はもう宿に泊まろうということになった。でもこの霧はジャスティスの仕業なんだよな。ついでに街自体もジャスティスが作り出したものです。まったくもって近寄りたくまい街だわさ。


さっそく街に入ったがあたりはとても静かだ。もちろんバクシー攻撃もないしそれどころか話し声すらもない。まあこいつらみんな死体だからね。まったくどこのホラーゲームだよ



「しかし、妙に物静かな街だな」


「うええ、実際に見るとなんかゾンビとか出てきそうな街だな。うん、この街は危険だ。出よう、そして違う街に行こう」


「確かにバイオハザードみたいなことが起こりそうな街ですね。地形が街ですからバイオの3かな?みんな追跡者に気を付けましょう」


「花京院、やけにお前楽しそうだな」


「なんでもよいが取り敢えずあそこのレストランでホテルの場所を聞くとしよう。いいか、みんな。パキスタンより西のイスラムではこうあいさつするのじゃ。アッシュラーム・ア・レイケム!」



ゾンビが出てきそうだというと典明が乗ってきた。そうだ、こいつオタクだった。バイオハザードは全作やってそうだ。もうまさに今のこの街はバイオハザードの世界といっても過言じゃないよ。ゾンビみたいに死体が動くし追跡者みたいにしつこい婆さんがいるし花京院はいい感しているといってこよう。ああ、そうか。ジャスティス倒すには死体たちとも戦わないといけないんだ。怖くなってきた。やっぱり戦うのやめようか。

ジョースターさんはノリノリでレストランの店主になんやら挨拶をする。だけれどもジョースターがノリノリの時ってたいがい失敗するんだよな。香港でも注文という前科もあるだろ?案の定失敗しました。店主に店をCLOSEされました。ドンマイ!

気を取り直して別の奴に声をかけるが今度はその男が死体だった。うーわー。

男は警察官たちに運ばれていったが街の人たちは野次ひとつ飛ばさない。不気味な街だ。さっき私の能力はジャスティスと相性いいとかいったけどアレ取り消すわ。こんな不気味な能力と相性いいはずがない。もう一刻も早く街をでたいよ。まあ中々そうはいってくれないんだけどね!

ジョースターさんも街を出ようという風に言ってくれたがいつのまにか柵の上でバタバタしている。何してんだろ?と思ったけどそうか。霧のスタンドのせいでジープに見間違えさせられていたのだっけ?傍からみるとシュールだったんだけどジョースターさんはお疲れ様です。

ジョースターさんの一人相撲が終わると一人の老婆が前から歩いてきた。ぺこりと頭を下げられたのでこちらも頭を下げる。


「旅のお方、今日はこの霧で街を出るのはもう無理ですじゃ。私は民宿をやっておりますがよろしければお泊りくだせえ」


「おお!やっとまともな人間に会えたぜ!ここの宿に泊まろうぜ!」



ポルナレフが会話の通じる老婆にあえて喜びの声を上げる。いやいや、お前おかしいと思えよ。こんな不気味な街できなり話の通じる人間が出てくるとかできすぎだろ?ほら、承太郎を見てみ?すぐにジョースターってなんで知ってやがるんだって言って睨みを利かしているじゃん。さすが承太郎!頼りになるよ!その老婆がスタンド使いです!でも承太郎ちょっと感よすぎね?まさか君も原作知ってるの?

老婆はジョースターさんの名前をポルナレフが言ったので知ってたという風にごまかし私たちを宿に案内した。宿自体はきれいな宿だ。このまま何も起こらずごろごろしてたいぞ。

みんな宿帳に名前を書いていく。承太郎はQ太郎と、典明はTenmeiと書いていた。こいつらお茶目だな。私も何か偽名使おうかなーと思ってモンキー・D・ナマエと書こうと思ったのだが自分にダメージきた。この名前めっちゃ縁起悪そうだぞ。うん、やめよう。普通にミョウジナマエと書きました。

みんなで部屋に行きテレビが映らないことに奮闘していたらロビーからなにやら物音が聞こえてきた。ああ、おそらくホル・ホースとエンヤ婆が戦っているのだろう。いいぞもっとやれー。ホル。ホースが痛い目にあっているのはいい気味だ。

ポルナレフが様子を見に下に行くという。このまま放っておくとジャスティスにやられるので仕方ない、ここも女帝編と同じく承太郎様を派遣しよう!



「おう、じゃあちょっと下の様子見てくんな」


「ああ、わかったわい」


「たんま!こんな怪しい街で単独行動はよくないよ!絶対誰かと一緒がいいよ!」



下に降りようとするポルナレフを引き留めつつちらりと承太郎を見る。誰かって言ったけどもちろん承太郎についていってほしい。ジャスティスを倒せるのは承太郎なんだから。



「そうか?気にしすぎじゃね?」


「いやいやいや!その油断が危険を招くんだって!絶対反対!断固拒否!単独行動はよくないって!」


「俺もナマエの意見に賛成だぜ」



何でお前が嫌がるんだよポルナレフ!お前を助けるために私は奮闘してるのにそんなこと言ってると助けてやらんぞ!と思ったらまさかの承太郎から助け船がでた。承太郎も単独行動は危険だと思っているらしい。だよね?だよね!うん、なら承太郎がポルナレフについていってあげてください。



「そうだね、僕もそのほうがいいと思います」


「確かにその通りじゃのう」


「わかったよ。じゃあ誰が俺と下に行く?」


「俺とナマエだ。行くぞ」


「え゛、」



見事承太郎に働きかけることに成功し任務達成だー!と思ったらなぜか私までポルナレフ班に加えられました。どういうことなのだよ。え、あんまりいきたくないんだけど?むしろ全然行きたくないんだけど?だってゾンビとの戦闘だもの。いやじゃー!でも言いだしっぺは私なので仕方なしに承太郎について一階に続いてロビーに降りる。すぐには戦闘始まらないよね。取り敢えず花京院たちを呼ぶ準備はしておこう

で、ドアを開けたらホル・ホースが倒れてました。え、どういうこと。



「おい、婆さんどうした?転んだのか?」


「いやポルナレフ!あっち!あっち!あいつホル・ホースだよ!」


「なんでこんなところにいやがる」



エンヤ婆に駆け寄るポルナレフを制す。それどころではないよ。ホルホルくんがいるぞ?ああ、そうか。私たちがくるまでにホル・ホースの処理が間に合わなかったのか。原作ならポルナレフだけだしうまくごまかせたのだろうけど今ここにいるジョースター一行の人数は3人、人数が多いと見渡せる場所も多くなり私と承太郎にホル・ホースが見つかってしまったのだ。



「ああ!あいつはホル・ホース!なんでこんなところにいやがるんだ!!?」


「ポルナレフ!後ろ!」


「ん?うおっ!なんだ婆さん!?いきなり何しやがるんだ!??」


「うるしゃい!黙れ!私はあんたらに殺されたJ.ガイルの母親だよ!」


「げっ!」



ポルナレフがホル・ホースに気づくとともにエンヤ婆がとびかかってきた。え、もう戦闘開始されるの?早くない?全然心の準備できてないんですけど?ポルナレフの便所シーンどこいったよ。



「ジョースターさん!典明ヘルプミー!!」


「うけけ。お前らはもう助けを呼ぶことはできないんだよ。周りを見てみんしゃい」



取り敢えずジョースターさんと典明を呼ぼうとするがエンヤ婆にそういわれ周りを見てみるとジャスティスに操られた死体たちがたむろしていた。うえっ

襲い掛かってくる死体を承太郎とポルナレフがぶっとばしていく。私も気持ち悪い死体に近寄られるのが嫌で風弾を手当たり次第打ちまくるが承太郎は足をポルナレフは舌を刺されてしまった。ポルナレフは結局舌さされるのかよ。もう便器ペロペロしとけ



「だめだ!傷をつけられたら穴をあけられ奴のスタンド、ジャスティスに操られる!」


「お黙りホル・ホース!」


「うげっ!」


起き上がったホル・ホースがジャスティスの能力について教えてくれたがそれさされる前に言えよ。さされた後じゃ意味ないじゃん。バカ。ホル・ホースはそのあとジャスティスに操られ自分自身を殴らされてた。うん、ざまー

ホル・ホースの言葉を聞いてポルナレフがそんなもんどうすればいいんだクソッ!と悪態をついた。まあ確かに霧で穴開けられるのなんて防げないもんね。ん?ということは霧がなくなれば穴開けるの防げるのか?まあ試してみても損はないなと思って承太郎やポルナレフの周りに漂っている霧を風で払う。二人の傷口からは血が流れるだけで穴は空かなかった。



「な、なぜじゃ。なぜ承太郎とポルナレフには穴がぽっかり空かないんじゃ」


「ふっ、この私の能力を侮っていたな!私の能力は風を操る能力、霧なんて風で晴らしてしまえば怖くないぜ!」


「な、なんじゃと!??」



取り敢えず私の見せ場っぽいのでかっこつけてそういってみる。そしてついでに周りにあった霧も全部風で追い払ってしまう。すると霧を失った死体たちはバタバタとこと切れたように倒れていった。あ、これは勝ったわ。霧をすべて追い払われたエンヤ婆にもう攻撃する手段はない。スタンドを使えなくなったエンヤ婆を承太郎とポルナレフが二人係で縛り上げる。スタンドなくてもエンヤ婆は手ごわいらしい。二人はなんとかエンヤ婆を縛り上げることに成功した。まあオラオラはしない方向で。さすがに婆さん殴るのは後味悪いし。

ということでvsジャスティス戦はこれで終わりです。予想以上に活躍してしまった自分にびっくりだ。いやでも見せ場とかいらないからね?もういらないからね?別に戦いたくなんてないんだって!

だがまあ承太郎にわしゃわしゃ頭撫でられながら『よくやった』と褒められたのはうれしかったといっておこう。


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