ジョジョ3

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海を漂いようやくまともな船に救出された我々はついにシンガポールへと到着した。シンガポールとか初めて来たけどバリバリ都会ですね。もちろんいいことです。柔らかいベッドで寝られるにこしたことはない。

ここに来た理由が観光だったらよかったのに、と思ってため息をついていると後ろからピピーというような警告音が聞こえてきた。

何事だと思ったらポルナレフがポイ捨てしたらしく警官に捕まって罰金を要求されているらしい。日本円で4万円だって。地味に高い

でも落ちているのはポルナレフの荷物だけだ。どうやら警官はポルナレフの荷物をゴミと間違えたらしい。ポルナレフは警官に向かってキレてるがそりゃ仕方ないよ。その袋ボロボロで薄汚れているしゴミにしか見えないもん。警察官は職務を全うしただけさ。というわけでポルナレフには早急に鞄を買い替えることをお勧めします。警官に呼び止められたこっちが恥ずかしいぜ

ポルナレフが警察官に捕まったことをみんなで笑っているとポルナレフはジロリとアンちゃんを睨んだ。おま、大人気ないぞ!

親父さんのところに行かないのかというジョセフさんに向かってアンちゃんは五日後に落ち合う予定だという。その言葉も真偽も不明だがもし正しかったとしてもアンちゃんはこれから5日間手持無沙汰になってしまう。というわけでしばらくはホテル代をめんどう見てやろうということになったのだけど、

おい、ジョセフさん。何故アンちゃんを連れてくる役をポルナレフにしたんだよ。精神年齢が一番近そうだからですか?いやでもポルナレフとか見た目にデリカシーなさそうじゃないですか。実際デリカシーないわけだし。ねえ、ポルナレフ。お前ちゃんと言葉通じているのか?ジョセフさんのプライドを傷つけないようにの意味理解できてる?

ここは、『美しい御嬢さん、貴方がこの町で一人でいらすことなど私目は不安で堪りません。どうか、わずかな期間でも私どもとご同行願えないでしょうか?』とかいって傅けよ。まあポルナレフにそんな技能は求めてないのでそこまで言えとは思わないがせめて『親父さんと会えるまで俺らといろよ。ここで合ったのも何かの縁だろうし仲良くしようぜ』くらいなら言えただろ?何が恵んでやるからついてきなだよ。お前は援交目的のおっさんか。そんなんだから5部の時点になっても結婚できてないんだよ。お前より年下の承太郎なんてそのころにはすでにかわいい娘をもうけているんだぜ?ポルナレフはちょっと反省しなさい

その後皆でホテルに向かって部屋を取る。今シーズン真っ盛りらしく取れる部屋に制限があるそうだ。

だけれども私とアンちゃんがいる限り皆同じ部屋ってことはないだろ。なんで皆で取れる部屋がないとかいうんだろう。受付のお姉さん天然ですか?

それでジョセフさんとアブドゥルさん、典明と承太郎まではスムーズに決まった。典明が学生は学生同士ということにしておきましょう。といった瞬間承太郎がこっちを見てきた気がしたが気のせいだと思いたい。常識的に考えてありえないだろう。私みたいなか弱いレディが承太郎みたいなムキムキマッチョな男と同じ部屋になったら間違いが起こったときに私が詰むじゃねぇか。まあモテモテの承太郎さんに限って間違いなんてないと思うから私の自意識過剰だったということにしておこう。そうしよう。

で、残されたのは私とアンちゃんとポルナレフなわけだが、

…え、まさか3人一緒の部屋とかないよね?ありませんよね?アンちゃんはともかくポルナレフは絶対に嫌だぞ?だって奴はオープンスケベじゃんか。一緒の部屋とか何されるかわからないわ!それなら承太郎と同じ部屋でお願いします!承太郎はむっつりっぽいけどポルナレフよりはましだ!

結局アンちゃんと私が同じ部屋でポルナレフが一人部屋ということで落ち着いた。ポルナレフはガキどもの世話せずに一人で寛げてよかったぜとカラカラ笑いながらキーを取った。おい、ガキどもって私も入ってるのか?精神年齢ならいくらなんでもお前には負けてねえよ!この野郎!

ぐわあああっ!腹立つ!ポルナレフなんか洗ってないパンツで傷口縛っちゃえばいいんだ!

って、それで思い出した。そういえば確かこのホテルで敵スタンドが待ち伏せしていてポルナレフが戦闘を強いられるんだっけ?今現在ポルナレフの部屋に敵が潜んでいるのはわかってるから適当にみんなを誘導して袋叩きにしたら楽勝で勝てるだろうけど、

…別にそんなことする必要なんてないよね!ポルナレフ皆の手助け無くてもきちんと一人で悪魔(デビル)倒せていたもん!ポルナレフができる子だってのはわかってたさ!ということは何もしなくてもいいな?いいね?いいわ。よし、決定!

私は悠々自適に楽しくホテルの一室で過ごしました。しばらくしたら内線でポルナレフが悪魔(デビル)と戦闘したとジョセフさんから電話がかかってきてみんなで作戦会議をしようと言われたがアンちゃんと自室にこもってますと言ったら許された。絶対に部屋から出たらいかんといわれたが作戦会議始まるころにはポルナレフがちゃんと悪魔(デビル)を倒してくれるから別に大丈夫なんだよな、でも指示には従っておこう。ちゃんと部屋から出ないでゴロゴロと自堕落な生活送っときますので問題ありません!

しばらくしたら承太郎が観光しに行こうぜと部屋に誘いに来たが適当な理由言って断る。だって承太郎が今待ち合わせしている花京院って敵スタンドなんだもん。そんなやつと観光とかできねえよ。しかも黄の節制(イエローテンパランス)って結構強いんだよな。私風人間だから攻撃くらわないと思うけど万が一攻撃が効いて体むしゃむしゃされるはめにはなりたくないので絶対に行かん。

アンちゃんは元気よく承太郎についていた。ああ、恋する乙女は熱いね〜。頑張れアンちゃん、青春は今しかないのだ。

結局私はシンガポールにいる間中ホテルでごろごろして過ごした。ポルナレフが殺人容疑かけられたり承太郎が黄の節制(イエローテンパランス)と戦ったりしてみんなは大変そうだったらしいけど私は楽しいひと時を過ごしたぜ。スタンド使いに出会わないなんてなんてすばらしい日々なのだろう!

途中承太郎において行かれて暇していた本物の花京院を見つけたので一緒にトランプして過ごした。そして帰ってきた承太郎がそれ見て不機嫌になった。もう本当にこいつめんどくさい。

あまりに機嫌が直らないのでこれならおとなしく承太郎についていって黄の節制(イエローテンパランス)と戦った方がよかったかもしれんとまで思った。ふてくされている承太郎はスタンド使い並みに手間がかかる。


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