ジョジョ3

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どんぶらこ〜、どんぶらこ〜。ただいま海の上を小舟で漂流中です。前回偽船長が余計なことに船をぶっ飛ばしやがったため緊急用ボートで海を漂うことになってしまった。なんてことしやがるんだあの野郎ッ!船長には毛根が死滅する呪いをかけてやる!

小舟は狭いし海が近いし散々だ。これちょっと荒い波が来たらすぐに転覆してしまうぞ?うわわっ、めっちゃこわい。海に落ちたら浮かんでこれません。そうなったら承太郎さん助けて下さい。でも実際に船が転覆しそうになったら逃げるだろうな。1人で空に逃げるだろうな。命はとても大切なんだうん。

狭い船で小さくなるために体育座りしながらぼーと空を眺める。助けはもうすぐ来るはずだ。大型貨物船がもうすぐここにやってくる。まあ助けといっても当然DIOの助けなんだけどもね!ただの新手のスタンド使いです!

来るのは確か力(ストレングス)とかいう猿のスタンド使いだ。こいつはアンちゃんのヌードに興奮するどうしようもないエロ猿だ。そういう猿はさっさと去勢すべきだと思うの。そういえばこの船で船員が猿に殺られて全滅するんだよね?助けた方がいいのだろうか。めんどくさいが死ぬとわかってて見殺しにするのも気分が悪い。助けないといけないか。はぁ、鬱だ。


「ぶっ!」

「おい、貴重な水を吐き出す奴があるか」

「ち、違う!アレ見て!!」


そういってアンちゃんが指差した先には静かに大型貨物船が鎮座していた。どうやらおでましのもよう。ねえねえ、提案があるんだけどこの船乗るのやめませんか?他の救助船がくるのを待ちましょうよ!ほら、ここには猿みたいなゴリラみたいなオラウータンしかいないですよ?ね?

と言いたいけどなんで知ってるの?って突っ込まれると答えられないのでお口チャックします。

貨物船に飛び移る時承太郎がアンちゃんに手を出したがアンちゃんは無視してジョセフさんの方に行ってしまった。ふふふ、承太郎フラれてやんの。ザマー

で、私も飛び移ろうとしたらニコニコ顔で典明が手を差し出してきた。え、ちょ、私飛べるから手助けとかいりませんよ?でもせっかくの親切を無下ににするのもなんなので典明の手を借りておく。典明さん、紳士ですね。そして承太郎さんは睨むのやめてくれませんか?お前自分がフラれたからってこちらに八つ当たりするなよ。なんか典明もニコニコしていて怖い。もうなんなのこいつら。


そして乗船した船にて探索スタート!どれだけ探してもどこにも人がいないらしい。そりゃそうだ。これは敵スタンドで持ち主は猿なんだから。

そうこうしているうちにアンちゃんが猿を見つけたらしい。猿は檻の中に入っていた。これって私たちの油断を誘うためにわざと檻の中に入っていたのかな?だとしたら賢すぎる!まあ私は知っているので油断はしません。このままほうっておいても被害者が出るだけなのでさっさとやっちゃいましょう!



『風弾!』


「え?いきなり猿が倒れた??」


「ナマエ何やってんだ」



さくっとエテ公に風の弾丸を食らわす。一般人のアンちゃんにはいきなり猿がぶっ飛んだようにしか見えないから驚いたようだ。大丈夫、気にすることはない。すぐに終わります



「いやだって承太郎、こいつ(アンちゃんを)エロい目で見てくるんだもん。正当防衛です」



「なんだと」



そういって檻の方を指すとエテ公のいたところには豊満なお姉さまのあはんな写真が落ちていた。エテ公のくせに巨乳好きかよ。こ、このエテ公許せん!

とにかくエロ本が出てきたことでエテ公の罪が確定した。ということで承太郎先生お願いします!



「てめぇ、よくもナマエを変な目で見やがって!」


『ふひっん!ひひぅー!』



エテ公がブンブンと首を横に振る。翻訳するとおそらく『俺が見ていたのはそいつじゃなくて横の小さい女だ!誰がそんな胸のない女なんかに興味あるかよ!』ってところだろうか。こいつは許せん!別に私のおっぱいは小さくねぇよ!日本人という種族全体が総じて矮小なんだよ!私だけ小さいんじゃないんだよ!

腹立ったので擁護はしない。巨乳好きのエロ猿なんて滅べばよい。



「承太郎やっちゃえー!」


「行くぜ!オラオラオラオラオラオラッ!!!!」



ということで承太郎にオラオラしてもらいエテ公が吹っ飛ぶ。それと同時に船が崩れ始めた。本体をやっつけたからスタンドもお陀仏したのだ。



「なんだ!?」


「キャー!船がくずれ始めてる!??」


「これはヤバいぞ!早く外に出よう!」



というわけで中でごたごたしていた船員達もつれ外に出る。甲板もグラグラしたいたので皆直ぐ様海に飛び込んだ。私は飛び込めないのでこっそり空を飛んで乗ってきたボートに乗り込んだ。いやだって濡れるの嫌だもん。

皆ボートに乗り込み暫くすると船が壊れこじんまりした小舟が現れた。力(ストレングス)の憑依が解けたから元の形に戻ったんだろう。



「な、なんだ!?船が急に壊れたぞ?!!」


「きっとさっきの猿がスタンド使いでそれであの船がスタンドだったんだよ。猿をぶっ飛ばしたせいで船も壊れたんだね」


「猿?なんのことだ?」


「船内にエテ公がいたんだ。ムカつくからぶっ飛ばしたんだがどうやらスタンド使いだったらしい。やれやれだぜ」



そういって承太郎が深く帽子をかぶる。下手したら動物愛護団体に訴えられかねない言動だったが終わりよければ全てよし。あいつはセクハラエロ猿でスタンド使いだったんだからぶっ飛ばされたって文句は言えないよね!変態野郎に同情はしない。


そしてまた漂流生活へと戻ったわけだがアレ?ここからどうやって助かるんだっけ?覚えてないぞ?でもちゃんとシンガポールに着くわけだし助けはくるんだよね?

なんて思っていた私は知らなかった。これから4日間も海を漂流するはめになることに。

エテ公半殺しにして貨物船に乗ってればよかったんじゃね?っと気付いたのは後の祭りだった。


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