ジョジョ3

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いっやっふぅぅぅぅー!!

遂に元の世界に戻ってきたぜー!さよならデンジャラスな海賊達よ!そしてこんにちは平穏な日々!

いやー、ワンピースの世界にトリップしたときはどうなるかと思ったけど無事に帰ってこられてよかった!命が脅かされる毎日たったんだもん。やっぱり平穏な日本が一番だね!バイバイルフィ!君は海賊王になれよ!

ルフィのこともキャプテンのことも嫌いじゃなかったけど私は日本で平凡な女子高生やれればそれでいいんだよ。冒険もちょっとは楽しかったけど恋とか青春とかしてキャピキャピした人生の方が楽しいんです。応援はしてるよ。これからはジャンプ買います。さらばワンピース!私は平和な世界で生きるぞ!


という感じで私はワンピースの世界から戻ってきたのだが、その間こちらの世界の時間は進んでいなかったらしい。

帰ってきてすぐお母さんの顔を見に行ったら『あら、ナマエ?出掛けていたならそういいなさいよ。卵買ってきて欲しかったのに』と言われた。時間がたっていなかったのはよかったが久しぶりにあった母の第一声が卵とは複雑だ。お母さん私今まですっごく大変な思いしたんだよ!ちょっと褒めてくれたっていいんじゃない?

まあ時間が経ってないなら私の苦労をお母さんが知らなくても仕方ない。少しふて腐れながらもそれを上回る喜びが私にはあった。

だってこれから薔薇色の女子高校生生活が始まるんだよ!花の女子高生だよ!くるぞ私のモテ期!

ふふふ、これが楽しみで厳しい受験生活を頑張ったんだよ!さて、戦利品である制服を確認しようと思ったらあれ?セーラー服?私の学校の制服ブレザーだよ?私の制服何処いった?



『お母さーん、私の制服どこやったの?』


『何言ってるの?手に持ってるじゃない?それよりお隣のお兄ちゃんが同じ高校だから案内してくれるって。今から来るらしいからお礼いいなさいね』



お母さんに制服のこと確認しようとしたらこれだという。そんな馬鹿な。うちの学校の制服はブレザーだったじゃん。こんな昭和の香り漂うセーラーちゃうわ!え、どういうこと?制服については何度も一緒に吟味したではないか!お母さん更年期障害になるにはちょっと早いよ?本当どういうこと?

それにお隣のお兄ちゃんって誰だよ。お隣さんは今年小学生になるロリガールのかなちゃんだったじゃん。高校案内してくれる幼なじみな兄は私にはいないぞ?

不穏な状況に怪訝な思いをしているとピンポーンとチャイムがなった。取り敢えず出ることにする。



『はーい』



ドアを開けるとそこには2Mくらいの身長を持つ眼光の厳しいマッチョな男が立っていた。あ、これ死んだわ。

ワンピースの世界で鍛えられたはずの私が震え上がるほど目の前の男の威圧感が半端ない。間違いなくヤのつく職業の方です。助けてお母さんー!警察呼んでくれー!!



『あら、いらっしゃい承太郎くん』


『…ああ、』


『まあどうしたのかしらこの子ったら。昔からよく一緒遊んでいたでしょ?ナマエ、承太郎くんよ』



怯える私とは反対に目の前の危険人物にお母さんは普通に接している。ママンよ、私にそんな記憶ありません。そして私はお母さんがこのマッチョを『じょうたろう』と呼んだことに顔をひきつらせた。

じょうたろう?それってひょっとして空条さんちの承太郎くんですか?ジョジョですか?

1つの可能性が頭を過って私は青ざめる。

学校の制服が違うことお隣さんが変わっていること、異常な状況だ。ひょっとして私の異世界旅行は終わってないのだろうか?

承太郎と呼ばれた男を見て私は絶望する。


もしかすると私はJOJOの世界、スターダストクルセイダーに来てしまったのかも知れない。そうかもしれない。そうに違いない。うわああああああああんっ!またかよ!まだかよ!


私の平穏な日常はいつ戻ってくるのッ!??


終わらない旅に私は咽び泣いたのだった。



〜少女Aの異世界旅行記〜


(行くぞナマエ)


(しかも承太郎の幼なじみとかフラグが立っていやがる)


ーendー


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