小説

□恋しくて…
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……怠い……いつもの面倒臭いの怠いではなく
身体が重くて…妙に息苦しいくて…

……恋しい……寂しい……

俺がこんなことを思ったのは
いつぶりだろうか?

俺が家を出る前だったはずだ……


とにかく………恋しい……

そう思ったら止められなかった……

起き上がるのも辛い身体に鞭を打ち
俺は無心で車を走らせた

行き先は決まってる
病院でも薬局でもない…俺の兄弟の家だ


なんとかエレベーターの前までたどり着き
上の階で止まっているエレベーターを
待っていると目眩がした…

普通に立っているのも辛くて…
俺は壁に手をつき待つことにした

しばらくしてエレベーターが来た

扉が開くと俺の会いたかった奴らがいた


あれ?棗?どーしたの?と梓が

めずらしー、棗じゃん!!と椿が
一斉に話した

あぁ、ちょっとな……

寂しくて俺たちに会いに来ちゃったー?
かーいーな、ぎゅー☆

椿に抱きしめられ安心すると俺は力が抜け
身体を椿に預けた

それから意識を失った…


……棗?……棗!!

いきなり傾いた棗を変に思った梓が棗に声をかける

その声は棗に届かなかった…

よく見ると顔には汗が滲み、呼吸も乱れていて
とにかく顔色が悪かった

……やっぱり熱い…すごい熱……(梓が棗の額に手を当てる

棗、熱あるの!?と椿が驚きを隠せずにいた

冷静な梓は家の方がゆっくり休めると思い、
椿に手伝ってもらい棗を車に乗せ、
後ろに横たえた

梓が運転して、椿は助手席に乗って時折
棗の様子を見ていた

棗の家に着き、合鍵で中に入ると
猫のつばきとあずさが出迎えてくれた

ぐったりした棗を布団に寝かせると
梓は慣れた様子で看病に必要なものを
用意し始めた

椿は心配そうに棗の横で様子を見ていた

しばらくして梓が戻ってきた

濡れタオルを棗の額に乗せると
ん、と掠れた声が漏れた

はぁ…全く何考えてるの?
こんなになるまで無理しないでよね

そーそー、昔っから無理してばっかでさー

椿と梓は棗の顔を見ながら話をしていると

……つば、き…あ、ずさ……

と二人の名前を呼んでいた

大丈夫、俺(僕)たちがついてるよ

二人は棗が目覚めるまで添い寝をしていた








ごめんなさい><
風邪引いたら人肌が恋しくなるよねって
話を書きたかっただけです
棗なら無理してでも二人に会いに行っちゃうんじゃないかって思い書いてみました笑っ

ここまで読んでくださり
ありがとうございました♪

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