浮世絵物語

□俺が生まれたようで
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フアァ……いやー、よく寝た。腕を伸ばして、体を伸ばそうと思ったけど、可笑しい。まず、起きれん。は?何で?俺何で体の自由きかないの?
つーかよく見たら俺の部屋じゃない!あの教科書ぐちゃぐちゃにほっぽって、漫画はビシッと並べてある本棚は愚か、マイPCも、壁に掛けた制服も、好きなアニメのポスターも、全部無い!え?じゃあ…
こ こ は ど こ ?
…………………。
と、とりあえず!頑張ってここから抜け出す!俺、受験勉強ちょっとサボっただけの喧嘩と漫画好きのただの高校生ィイィィィィィィイイイ!!!あ、喧嘩好きな時点で普通じゃない。けど家に返してェェェェェェェェェエエエエエェ!!
俺の脳内プチパニック中でっす☆とか思ってたら人来てたよぉぉぉぉぉぉ!?やばい、どうしよう。とか思ってたら女の人と、男の人がこっち近付いてきた。てか、この二人つい最近みたことあるような…
思い出してる間に、女の人は俺を軽々と抱き上げた。
そう――――――――軽々、と。
って、ええええええええええ!?!?待って待って!俺、腐っても高校生!高校3年生イィィィィィィイイイィ!!そんな持ち上げられる程じゃない!!

「起きてたの、蓮斗」
「ん?もしかして寝起きじゃねぇか?」

うん、確かに俺は蓮斗だし、寝起きだけれども!軽々持ち上げられる人、知りませんんんんんんんん!!
…まぁ、返事しないわけにはいかないしなぁ…
取り敢えず、返事は返そうか。

「あい!」

……………………。
アイイイイイイイイイイイイイ!?てか母音ンンンンンンンンンン!?

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