DRINK-BAR

□「唄」〜その原点〜
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「…失礼する」

「あれ?御剣?珍しいな…自分から事務所に来るなんて」

「少々訳アリなのだ。済まないが少しの間、匿っては貰えないだろうか?」

「はぁ…??いいけど…」
(匿うって……)

「ム…!成歩堂!!宜しく頼む…!」

「え?…あ、ああ…」
(所長室占領されちゃったよ……)

『すいませーん!ピザキャットでぇーすっ!!お待たせ致しましたぁ〜』

「え?ピザなんて頼んでないで……すよぉおおおおッ!!!!!」

「クッ…警戒心の無いコネコちゃん…嫌いじゃないぜ…」

「わ…わざわさ声帯模写しなくても!普通に来て下さいよ…ゴドーさん…」
(しかし人間どうやったら、あのオクターブになるんだよ……)

「しかし…相変わらず閑古鳥な事務所だなァ…まるほどう?」

「うぅ…相変わらずズバリと言いますね…」
(いきなり来てそれは切ないよ……)

「クッ…だが…ここはバイオレットな雰囲気がするぜ…」

「……はい???」

「Sexual-violetって歌、知ってるかい…コネコちゃん…」

「え……し…ししし知りません…」
(せ…せくしゃる?!)

「クッ……情熱の赤……躊躇いの青……」

「ゴ…ゴドー…さん?」
(うぅぅ…そんなに近付かれると……)

「今……混ぜながら……夢のセカイへ…」

「……………あ…。」
(夢のセカイ…いきそうです……)

「クッ…ココから先は………」

「なッ!!成歩堂おおッッ!!!!」

「……クッ…見付けたぜ、ボウヤ……」

「…!!止めろ神ノ木ッ!!成歩堂に手出しするなッ!!」

「…オレはただ、赤青混ぜると紫なウタを、コネコちゃんに教えただけ、だぜ?」

「そのような歌など知……ム!は…離せッ!!何をする!!!」

「悪戯ボウヤはチェス惨敗のペナルティ中だ……逃げても無駄、だぜ…?」

「うぐッ……はッ!離せッッ!!!」

「クッ…赤い検事に青い弁護士を混ぜた紫…嫌いじゃないぜ…」

「な…成歩堂ぉーーッ!!」
「…ここから…さき…」
(……………。)

「Sexual-violet……number-one…染めてヤルぜ……レイジ…」


――End

次頁新たに続く…
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