DRINK-BAR
□明けおめ〜小正月in検事局
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「アケオメコトヨロ!お年玉ちょうだい御剣!!!」
「ム…『アケオメケトヨロ』とは『ジュゲムジュゲムゴゴウノスリキレ』と同じ類いかね?若しくは『マハリクマハリタヤンバラヤンヤンヤン』の類いなのかね?」
「呪文じゃないかそれ!僕が云いたいのはアケオメコトヨロダマトシちょうだい〜!!」
「新春の挨拶位は正しい日本語を遣い賜え…大体に於いて成人の日を迎えてから6年以上経っているにも関わらず毎年何も躊躇せずに……」
「ダマトシ〜〜!ダマトシは親御さんの義務なんだぞ!!」
「…であるから、成人男子たるもの挨拶のひとつも出来ぬ等といった実に嘆かわしい………」
「………プイ!」
「ポチ袋はアンパンマンで良いだろうか?」
「わ〜い!アンパンマ〜ン!!」
「クッ!『ナルの耳に念仏』だぜ……コネコちゃんズ…」
「ヌヌ!貴様また年始早々突然湧き且つ不吉なエセ諺は即刻止めて頂きたいッ!!」
「あ!ゴドーさん!!あけおめことよろです!!」
「あァ…今年もシクヨロだぜ、まるほどう…」
「ム!三十路後半にもなって貴様までもが正しい日本語を放棄するなどと実に言語道断!!」
「クッ…!明けましてコングラッチネーション……」
「ルー語ではないか!!」
「あァ…『ミツの上にも三年』……」
「やかましいッッ!!」
「あ、おせちだ!!おせち食べていい?おせち!!」
「ム……?お節なぞ私は用意していないのだが……」
「ダテマキと〜!くりきんとん!!」
「クッ…!お子様は聞いちゃいねェぜ、ボウヤ……」
「ムぅ……食すならば、満遍なく頂くのが……」
「他はプイ!!」
「……もう好きにし賜ええ…」