スパイラル

□人の望みの行く先は
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何故人は空を望むのだろう










窓枠に切り取られた空を見ながら、ふとそんな事を考える。


人は自由を望む
空を飛び回る鳥にその影を見て



そして人は望むのだ。空を



(だが、鳥は本当に自由なんだろうか)



この世界を、“地球”という名の箱庭と考えれば、鳥とて自由とは言えないのではないか
鳥を見て“自由だ”という我らの方が“思考する”という観点で見れば自由なのではないか



あぁ、答えなんて出ないのだろう


否、無いのだ


人それぞれに答えがあるというのは、無いのと同義なのだ



(つまりは考え方次第か)



“絶望への道を自ら選ぶ”という選択があるのなら
“自ら鳥籠に入る”というのも、一つの選択



(なら俺は、自由の末に此処にいるということになるのだろうか)



誰に聞いたとて、答えなど出はしない。
これは自分で見つけなくてはならない事だ
人によって“自由”は違うのだから

空、足、思考、行動、食、金

生、……死




(死人には聞けないしな)


未知のものには怖れと憧れを抱く

あぁ、それが人の摂理だ、とでも言うのだろうか



(憧れ…か)



その甘美な響きに魅了された者は周りに多い。


孤独を抱え続ける者、呪いを身に宿す者




(俺もそうあるべきだったんだろうな)



呪いを宿しながら、孤独を抱え続けるのだ。
死という一つの終着点を焦がれても、誰も文句は言わない。

言えやしない



あぁ、なのに

憧れたりはしないのだ

怖れも無い
安らぎも感じない

関心が無いのだ


そこにあるのは、“無”なのだ




(いや、もう一つ)



短き時を共に過ごした、愛する人


その者の影が、そこにある




(あぁ、でも)



決して、手はのばさない
そこにあるのは影であって、本人では無いのだ。
同じ影ならば、この世界にだってある。
小さな箱庭に落ちている思い出で、俺は幸せを感じられる。




どれ程後ろ向きでも、俺は死から遠ざかろう。




それが、俺が選んだ道なのだ





だから





「当分、逢いにはいけないな、カノン・ヒルベルト――――……」








小さな呟きは

外から流れ込んだ風に溶けて、消えた













+++++++++++++++++++++




………何がしたいかだって?

俺が知りたい。(殴



思いついたから書いただけだもん!
さらさらしたのが書きたかっただけだもん!

精神を崩壊させてないカノ歩に挑戦してみただけだもん!!



そして見事玉砕orz


お粗末さまです。

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