短編
□恋は盲目
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家に帰った私は何も言わずベッドにダイブした。
この時間帯はバカ姉も義母さんも仕事でいないので、私は今一人だった。
…………………
部屋を、しばしの沈黙が制す。
「ん………」
その静けさがなんだか嫌で、私は声を発しながら身じろいだ。
目線の先の天井を見つめながら思うのは、当然ハヤテ君のこと。
「……また、子供扱いして」
冒頭では『喧嘩』と称したが、実際のところは全く違った。
ただ、ハヤテ君が私を『子供っぽい』と言ったので、それにただ腹が立っただけ…
ほんの、一瞬……