短編 2nd
□子ども
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「ハヤテとヒナギクは、もう子作りはしてるのか?」
天気がいい午前時。
突然発せられたお嬢様の言葉に、僕とヒナギクさんは飲んでいた紅茶を思わず吹き出した。
「な――!いきなり何いうのよ!?」
「なんだ?してないのか?」
慌てて言い寄るヒナギクさんに、お嬢様はキョトンとしながら聞き返した。
その表情に詰まりながら、ヒナギクさんは小さく呟く。
「――し、してるけど…」
ちなみに僕は、口元の紅茶を拭く事も忘れて固まっている。
働いてるのは頭だけ、かな?
そんな僕に気付く事なく、二人は話を続けていた。
「なんだ。やっぱりしてるんじゃないか」
「…う、うるさぁい!!
はずかしいから言うなぁ!!」
「照れるなよ」
「照れてないっ!!」
お嬢様の言葉にますます赤面するヒナギクさん…と僕。
でも、お嬢様に押されがちなヒナギクさんって新鮮ですね。
「というか、いきなり何言ってくるのよ!?」
「え?」
なんて事を思いながら二人を見ていると、ヒナギクさんが逆切れした。
付き合っていてわかったけど、これは彼女の癖だ。
「貴方まだ14でしょ!?
どこでそんな知識を得たのよ!?」
「どこって…。そりゃエ「それ以上は言わないで下さいね」
幾分冷静になれた僕はそんな彼女を制し、普通にサイト上引っ掛かりそうな発言を制した。
ちなみに僕、このお話初台詞です。