短編 2nd
□真面目な彼女達
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白皇学院生徒会には、真面目な人間が三人ほどいる。
それは、生徒会長である桂ヒナギク、書記の春風千桜、そして副会長の霞愛歌だ。
彼女らは常に仕事を一生懸命し、学院のためにつくしている。
文句や不満を言うわけでもなく、嫌な顔一つせずに与えられた膨大な仕事をこなす二人を、あの馬鹿三人も見習ってほしいと、常にヒナギクは思っていた。
そんなわけで。
「ハル子とか愛歌さんは、仕事がキツイって思ったことはないの?」
会長であるヒナギクは、そんな疑問を二人に抱いていたのだ。
ヒナギクでさえたまに投げ出したくなる仕事なのだから、そう思うのも不思議ではない。