短編
□共通点2
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珍しくナギが学校に行っている平和な午後。
仕事も用事も終えた私は、昨日深夜までナギが見ていたDVDが目に留まり、見てみることにしました。
「(別に大丈夫ですよね…)」
ナギはあぁ見えてガサツだから(見たまんまでしょうか?)DVDを見る時は面倒くさがってP〇3でDVDを見るのですが…。
今回は私もそれに習って見ることにしたのです。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
スイッチを入れて、ディスクを容れる。
小刻みにディスクを読み取る音の後、数名の女の子たちのダンスが始まりました。
「これ…」
アニメだからこそ成せる洗練された動きを見ながら、私は呟きました。
「ナギがハヤテ君に踊らせようとした…」
たしか『もってけ!何とか…』だったはず。
「(何かのアニメだとは思いましたけど…
これだったのね)」
歳相応な趣味を持たない妹のような主人に苦笑いを浮かべながら、私はブラウン管から流れてくる軽快な音に耳を傾けたのでした…。