短編

□生徒会長の憂鬱
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「はぁ…」


 名門、白皇学院では言わずと知れた『ガーデンゲート』の最上階から、深刻そうでもないため息が一つ、聞こえてきた。


 最上階、というとそこは生徒会室のある所。




 …となると、ため息の主は…



「どうしたヒナ?」
「え…?」


 そう、我らが生徒会長・桂 ヒナギクその人であった。


 誰もが惹かれるその端正な顔に浮かぶは……『鬱』
 その表情に加え、ため息。

 そんな様子を見て、今日も生徒会室に(サボりに)来た美希が気になって声を掛けたのが、上の会話に当たる。

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