自己満妄想 長編
□ゆうれい
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桜の花も完全に散る頃
キキーッ!ドンッ!
:ユチョーン!!!
俺はこの世からいなくなった
大切な人を残して。
でも不思議なことに俺は
俺のいない世界を見てる
幽霊にでもなったみたい
彼女が分からなくても
彼女の側にいれるのなら
幽霊でもいい
js:ユチョ〜ン
yc:あ、ジュンス
こっちの世界でも
友だちが出来た
js:またあの子のこと見てる
yc:…うん(^^)
js:彼女だから気になるのは
仕方ないけどさ〜
yc:…うん。
js:でもあの子この先
彼氏は作らないだろうね
yc:うん。
俺のことを忘れない限り無理だよ
正直俺のことを忘れないで
欲しかったけど彼女の幸せ
を考えたら俺に構わず
違うやつと付き合って欲しい
日に日にやつれていってる
彼女を見ると心が痛む
雨の日でも風の日でも
毎日仕事に行って帰りに
俺の事故現場に寄って
俺に話しかける
:ユチョン、ただいま(^^)
今日は何してた?
その言葉から返事のない
俺との会話が始まる
:じゃあ今日は帰るね(^^)
どんな話の内容でも
決して涙を流さず笑顔で帰る
その姿を見ること
しかできない俺
js:ユチョンすっごい
愛されてるね
yc:うん。でも毎日この時間が
楽しみだけど苦しいよ
何もできない自分が悔しくて
この先もずっとこの世に
残っているのだろう
ジュンスはなんで幽霊に
なったかというとこの方が
おもしろいから。らしい
js:ねぇねぇもし一日だけ
戻れるならなにしたい?
yc:もちろん○○と一緒に
過ごすに決まってんじゃん
js:それだけ?
yc:それから別れるときに
俺のことは心配しなくて
いいから他の人と幸せに
なって欲しいって言う。
js:あーユチョンらしいね
yc:ジュンスは?
js:僕はまたLIVEしたいな
大勢の人たちの前で
歌ったり踊ったりするんだ〜
yc:そういえばジュンスは
カリスマアーティスト
だったよねwww
js:なんで最後笑ったんだよぉ!
ここで僕にあったとき
興奮してたくせに〜!
yc:いや、こんなキャラだなんて
思ってなかったからwww
今日もあの時間が来る
:ユチョン、ただいま(^^)
あのね〜…
今日も彼女は返事のない
俺に話しかける
俺の返事なんて聞こえない
俺は触れることもできない
なんであの日…
なんて考えている時だった