自己満妄想 長編

□ゆうれい
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?:毎日この時間ここにいるよな

知らない男が話しかけてきた

:え…
?:毎日この時間に
ここへ来てこの花に
向かって座り込んでいる
俺もこの時間にここを通るん
だけど、気になるんだ
:あ……
?:大切な人?
:はい。彼氏なんです
?:彼氏か…きっと君の
言葉を目の前で聞いてる
だろうな名前は?
:え…そうかな?○○です
?:○○…、俺はユノ
俺だったら幽霊に
なっても○○の側にいるぞ
:幽霊ってw
yh:幽霊ばかにしたらだめだ
俺は信じているからな
幽霊になっても彼女の側に
いて、彼女が辛い時は
一緒に泣く。笑っている時は
一緒に笑う。たとえ俺の
姿が見えなくてもそれだけで
幽霊になった俺は充分だ。
:…ユチョンもそうだったら
いいな…
yh:きっとそいつもこんなに
毎日来てくれる彼女を
放っておいてふわふわ
しないだろ
:…ぅう、ユチョン…

初めてここで彼女は泣いた

その涙はなかなか止まらなくて
"会いたい"を繰り返してた

yh:俺が泣かしたみたいだな
:だって…(T_T)

俺も涙が止まらなくて
抱きしめようとした時だった

yh:ずっと我慢してたのか?
今日は俺の胸で泣くといい
無理しなくていいからな

どれくらいの時間が
経ったのだろう
しばらく彼女はそいつに
抱きしめながら泣いていた

js:この人とくっつくと
安心するね
yc:え!?あー…うん
js:あ、やきもちやいてる
yc:そりゃそうでしょ
js:でもこの人はあの子の
言葉に返事出来るよ
あーやって抱きしめられるよ
yc:……
js:でもあの子がユチョンを
引きずる限りくっつかないね
yc:やっぱそうだよねー

その日、彼女はユノとは
何もなく自然と別れて帰った

俺はユノが気になって
ついていった

彼女もいてなくて、
性格も悪くない完璧な男

それが分かって安心した
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