dream

□tares of confusion T
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エルドランドにて、ヴァンを倒しローレライを解放する。
足元が崩れ下へと落ちて行く

(…結局、こうなったのか…
でも、この世界から解放されるならもうどうでもいい…)

けどもっと強いやつと戦いたかったが、とそんな事を考えながら流れに身を任せていく。
その時、声が聴こえた

『ルーク…否、キラ…お前は生きて世界を…』

「……ローレライ、か…
もう、いい…俺も、このままここで……」

ローレライには生を望まれたがもう十分だと首を振る

『……お前の存在が望まれる世界に…………我が愛子よ…どうか幸せに…なってくれ』

その声を聞きながらゆっくりとキラは意識を手放した













(ここ…は?)

次に目を開けた時視界には青が入った

(どうして、生きてるんだ…?
俺は、あの時確かに…)

記憶がオールドラントにいた頃のものしかないということは転生したということではないので…

(ローレライの仕業か…)

とりあえず、ここでこうしていても仕方がないので起き上がり辺りを見回して見た。

(ここにくる前のローレライの話を信じるなら、ここはオールドラントじゃないってことか…)

実際、辺りを見てみると来たことのない森の中にいることがわかった
ここにいても仕方がないので森を抜けようと足を進めると、

「…魔物か」

狼のような姿の魔物が数体いた
思わず腰に手を伸ばすがそこに武器はなく

「くそ…」

別に武器はなくとも戦えるが森の中ということで自分の戦闘スタイルだと森に飛び火の可能性があり迂闊に力を使えない
純粋な己自身の力しか使えないとなると

「…背に腹は変えられないか」

そして、刀を出そうと手を振ろうとした瞬間…

魔物達が何かによって弾き飛ばされた

「大丈夫ですか‼」

そう言って現れたのは、金髪の甲冑を着て剣を持った男性と赤い髪のこちらも剣を持っている男性だった
突然の状況に頭がついていけずに一瞬フリーズする

「おいおい、大丈夫かよ?」

「あ、あぁ…」

なんとか、そう答えると

「リッド!きみは彼を…」

「わかってるよ!」

そう答えて、赤い髪の男性…リッドはキラの近くに来て

「えーと、とりあえずお前は下がってろ」

「…分かった」

武器を持っていない自分にできることはたいしてないので大人しくその言葉に従う
二人は手早く敵を倒していく
そして、あっという間に敵は全滅した

(割とつよいんだな…)

戦ってみたい、などと考えていると

「きみ!大丈夫だったかい?」

「あ、あぁ…大丈夫だ」

金髪の男性はキラに話しかけてきた

「この辺りは魔物が多いんだけど、どうして武器も持たずにこんなところにいても聞いても?」

「えっと…」

これは、正直に答えてもいいものなのだろうかと考えていると

「クレス、もしかしてこいつも俺たちと同じ…」

「…かもしれないね」

なにやら、二人で話が進んでいく

「きみは、もしかして気がついたらこの世界にいた…って事かな」

半ば確信を持ったように問いかけられたので素直に答えた

「ああ、ここよりもう少し奥のとこで気がついたんだけど…」

「やっぱり…」

二人は少し考えるような仕草をしたが、

「提案なんだが、僕らと一緒に来ないかい?」

「は?」

「他にも俺たちみたいのがいるんだよ、だから…」

「集まって動いた方がいいんじゃないかと思ってね」

「そうか…」

彼らの言っていることは分かるが正直信用するのはまだ無理だ
オールドランドでの事もあるし…
だけれども、彼らに着いて行けばもっと強いやつと戦えるかもしれないと言う誘惑に負け

「…分かった、一緒にいくよ」

「よっしゃ!そうと決まったらとっとと戻ろうぜ、他の奴らも帰ってきてるみたいだしな」

「そうだね
ところで君名前は?」

「名前…?」

「おいおい、自分の名前もわかんないのか?」

分からないのではなく、どちらを名乗るか考えていただけなのだが少し逡巡した後

「…ルークだ」

「ルーク、そうか僕らは…」

「リッドとクレスだろ?
よろしくな」

「あ、あぁ?なんで知ってんだ?」

「さっきそう呼んでただろ?お互いのこと」

違うのか?と問いかけると

「いや、あってるよ
それじゃあ改めてよろしくルーク」

「ああ」

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