捧げ物

□祝20000hit記念
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〜君に再び会えること〜










「よし、これで完成だ以前よりも上出来じゃねぇか?」







歌舞伎町の外れにある倉庫のようなところで一人の老人が

額の汗をぬぐいながら呟いた







「源外さま、もうこのようなものを作る心配もないのに何故またこのようなものを?」







「いいか、たま。ワシは江戸一番のからくり技師だぞ?あんな中途半端で作品を放置するわけねぇだろう?」







たまは不思議そうな顔をするが源外は嬉しそうに話をしている




改めてたまは自分の今の姿を見てみた

どこかの映画館に いそう な映画泥棒… もとい時間泥棒に再び改造されている自分を見て浮かび上がってくるのは疑問だけだった




何故またこのようなことを…そして何故自分たちだけあの出来事を覚えて居るのかと




あの日、あのとき、しっかりと自分は過去で存在が消えたはずだった




過去を変え、銀時を…この世界を助けたのはそう昔のことではない







(どう考えても何かおかしい…何か理由があるのでは?)







しかし考えたところですべてが解決される訳でもない







「よし!たま!ちと、またどこかの時間に行けるか?」







「…問題ないと思われます」







「 そうか、よしでは頼むぞ」







たまは一度考えることを止めた

そしてしばらくするとたまを中心に光があたりを包み込んだ







「それでは行って参ります」







そう言い残すとたまはすでにその場には居なかった











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