頂き物

□夢と過去
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銀時が思った通りだった。
やつらは戦に出た。
耳やしっぽを隠して。
それから
たくさんの仲間を失った。
戦況は徐々に悪くなっている。
そんななか、辰馬はどこかへと姿を消した。
どうやらこの世界はやつらが人間ではない人外なだけで、それ以外は何も変わらなかった。



そうして
戦は終わりを迎えた。

それは皆が皆
それぞれの道を歩み出した始まり。
やはり
何も変わらなかった。
晋助と桂は攘夷を、銀時はお登勢に拾われて万事屋を。
そうして
たくさんの仲間が出来た。
幕府の連中や神楽、吉原の連中に柳生家のやつら。
本当にいろいろな仲間が出来た。
無くしたものも多いけど、今ではまた仲間に囲まれている。


だいぶんこの世界を見慣れた頃だ。

「…ぎ…銀ちゃん」

そんな神楽の声が聞こえて、そちらを向いた。
そこで見たのは魘されて、耳やしっぽが出てしまっている銀時。

「あっ」

「銀ちゃん!!銀ちゃん猫アルカ!?」

「…あぁ?…んなわけ…」

(いつまで寝ぼけてんだ、おめえ!!)

そんな銀時の叫びも虚しく。
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