短編小説

□一日だけのsweetday
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ー翌日

只今の時刻、昼の12時

綾(は、早く来すぎたー!)

私は今、弘哉くんとの待ち合わせ場所の駅前に来ている。
なんだか落ち着かなく、早く家を出てきてしまったのだ。

綾「はぁ…私、ばかだなぁ」

私はそのまま弘哉くんを待ち続けた。

ー30分後

弘「やべっ、早く来すぎたかもしれねぇな」

綾(…!?ひ、弘哉くん!?ちょっ…待って!まだ私、心の準備出来てない…!)

私は何度も深呼吸をして、まだ私は来ていないと思っているのか辺りを見回している弘哉くんに話しかけることにした。

綾「あ、あの」

弘「ん?」

綾「弘哉くん、早いね」

私は顔を上げ、にっこりと笑って見せた。

弘「えっ、綾っち!?まじ!?早いねぇ!?てか私服だと全然違うんだな!」

綾(それって…褒め言葉…なのかな?)
「…ありがとう」

弘「おう!よし、2人ともそろったところだし、どっか行くか!」

その瞬間、弘哉くんのお腹が鳴る。

弘「その前に、腹減ったから飯食いに行かね?」

照れながら弘哉くんは言う。
私は思わずクスッと笑った。

綾「いいよ、行こう」

私はにっこりと笑って見せ、言った。

私達は近くのファーストフード店に入り、お互いの食べ物を買い、席に着き、食べながらいろいろな話をした

弘「やー、綾っち面白い!」

綾「弘哉くんの方が断然面白いよ!」

弘「そりゃあ?俺は笑の天才!神様だから!(笑)」

綾「自分で言っちゃった。自分で言っちゃおしまいだよ(笑)」

弘「だな(笑)」

たわいのない話で盛り上がり、私達はファーストフード店を後にする。

弘「さて、どこ行く?」

綾「うーん。あ、ゲーセン行かない?」

弘「おっ!いいな!プリでも撮るか!記念に、な?☆」

綾(ひ、弘哉くんからプリ撮ろうって言ってくれた!嬉しいなぁ」

2人は近くのゲーセンに行きプリを撮り、少しゲームをしてからゲーセンを出る。

弘「次さぁ、俺が行くとこ決めていい?」

綾「うん、いいよ!」

弘「よし、じゃあな、カラオケ行こうぜ?」

綾「…あ、あの」

弘「ん?」

綾「私、音痴だから…カラオケはちょっと…」

弘「大丈夫!それに、練習しないと上手くなんかならないよ?」

そう言い、弘哉くんは半ば強引に私を引っ張りカラオケへ。
それから、約4時間くらい歌ってからカラオケを出る。

弘「綾っち下手なんかじゃないじゃん!
むしろ俺の方が下手だったよ」

弘哉くんは泣きそう顔で言った。

綾「そんなことないよ!弘哉くんすごく上手だった!」
(ほ、褒められたよー!!)

綾は心の中で叫ぶ。

弘「…あっ」

弘哉くんは時計を見て言った。

綾「どうしたの?弘哉くん?」

弘「あ、いや、今日の朝バイト先の店長から連絡きて、6時から出勤になったんだよ…」

綾「そうなんだ…」

弘「ごめんな…」

綾「大丈夫だよ!バイト、頑張ってね!またね!」

私はそう言って走り出す。

弘「綾!!」

名前を呼ばれ振り返る。

綾(えっ…。今、綾って…。綾って言った!?)

呼び捨てにされたことで、心臓が早鐘を打つ。

弘「あのさぁ」

綾「う、うん」
(え…待って…この流れ…もしかして…告白!?)

弘「俺…」

綾(待ってー!心の準備がー!)

弘「昨日携帯買ったからさ、アド交換しねぇ?」

綾(……ん?あれ?告白…じゃ、ない!?うわぁ!恥ずかしい!)
「い、いいよ!」

弘「サンキュー!これからも友達として、よろしくな!」

綾「よろしく!」
(友達か…。ま、焦らず、私なりのペースで頑張っていこう!)

綾の恋は現在もマイペースに進行中…。

〜END〜
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