Short story


□王者VS負けず嫌い
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 赤司君、赤司君。
寒いんです、と言ってぎゅうぎゅうと腰当たりに手を廻す黒子。ご丁寧に本当に寒いだけですからね、と付け足し手を離すという選択は残されて…いや、元からないらしい。
 だからこんな時期にシェイク何か買うなと言ったのに…

 と呟いて歩き難いという事は言わない。結局は赤司も満更でないらしい。


「…黒子、本当は俺にくっつきたくてシェイクなんかかったんだろ?」
「シェイクの冷たさに罪はありませんっ!赤司君だって嬉しい癖に」


 認めたら?
 認めません。君こそ認めたらどうですか?
 そんな事あるはずがない。

後ろから

「また始まったぜ」
「…他人の振りをするのだよ」

とか

「黄瀬ちんが悪いんだよ〜?」
「うぅ…本当、すいませんっス」

 等々聞こえてくるが全て無視。うん、黄瀬(元凶)に関してもな。




 黒子と赤司の関係は実に一般的な中学生だったと証言しよう。
 まぁ、お互いがお互いに無意識に惹かれ合っていた事以外は。だから、

「お前ら付き合ってないって本当か?てか、ありえねーよな」

 と唐突に言われ、話を聞くうちに初めて恋という物を知り、何かが芽生えた。
(俺はあの青峰に言われてやっと気付いたのかと落胆した赤司が居たりもした)

 そこまでは良かったのだ。

「えぇ!?二人付き合うんスか」

 何か複雑そうな顔をした黄瀬は暫くの後

「あ、そう言えば惚れたら負け、とかそんな事聞いた事あるんスよ

 どっちが先に好きになったんスか?」

ヒュードカン!
其処に爆弾が投下された事は言うまでもなく

「そう言えば赤司君があの後告白してくれましたよね?」
「ばか言え、黒子が望んだからしたまでだ。」
「僕頼んでませんよ。赤司君が…」


 此処に今!絶対勝利主義の王者赤司と頑固な負けず嫌い黒子の戦いが切って降ろされた。
 事ある事に黒子は赤司に、赤司は黒子に惚れさせるようにかしでかして居る。
(まぁ、もうお互いに惚れて惚れて惚れ合っている)

 その行動は朝学校へ通学する時から帰りまで毎日のように行われている。
 ほら、今だって…。


「逸れより赤司君、さっさと僕が好きだって言っても良いころですよ」
「又々黒子は…それは俺に対して好きだと言っている様だね。ツンデレ?」
「ツンデレ要員はもう緑間君で充分です」
「…確かに」
「な!?」


 クスッ、クスッ

 毎日毎日、君は僕を見る。僕も君を見る。自分が易々負けを認める訳がない。君もそうでしょう?


 さぁ、勝利はどちらの手に?


__________

 どうもっ
赤黒ちゃんで書かせて頂きました。こんな駄文でも読んで頂けただけで感謝感激です_(:3」∠)_

 こんなサイトですが少しでも赤黒好きな方に見て頂けたら嬉しいです!

 ではまたっ!
 


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