ハリポタの夢
□cat tail〜#1真夜中のストレンジャ〜
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私は猫田リン。
とある秘密を抱えている。
親の都合でイギリスに移住したのだが……
『…ホグワーツ魔法学校への案内状??』
奇妙な郵便が届いた。
リンは無視した。
ところが、しつこいくらいに手紙は届き、仕方なく目を通す。
−−魔女になんてなりたくない。
読んでみたものの、興味はない。
無視し続けていた。
そんな夜。
リンの部屋の窓を優しく叩く音。
「……ここ、2階よ!?」
不思議に思い、眠そうにしながら窓を開けてみた。
「…今晩は」
リンは驚いた。
窓の傍で、男性が寝転んで微笑んでいた。
三日月の薄明かりに照らしだされた顔は美しい。
『あなた…泥棒??』
「泥棒ならノックしないよ」
それもそうだと妙に納得する。
「僕は…ルーピン。
リーマス.ルーピン。
君が猫田リンだね」
リンは頷いた。
「入っても?」
窓辺で立ち話というのも変か…と思い頷いた。
ルーピンはスルリと窓を超えて部屋に入った。
よく見ると、少しみすぼらしい。
泥棒と間違えてもおかしくない。
「何度も言うが、泥棒じゃないよ。
君を迎えに来たんだ」