book~妖精→進撃~

□第3話
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ミカサの事件から1年が経過し、
クレア達は10歳となっていた。

あれからミカサも少しずつだが
イェーガー家に馴染んでいった

エレンの母親であるカルラは、
また娘ができたと喜んでいた。

『ミカサ、大分集まった事だし
もうすぐ日も暮れてくるから、
そろそろ家に帰ろう』

ミ「うん、わかった」

薪をくくりつけたものを背負い
帰る支度をする

『…あれ、エレンは』

ミ「…あそこで寝てる」

2人の視線の先には木に寄りか
かって熟睡してるエレンがいた

"薪を集めに来たのに自分は熟睡
か"と呆れるが仕方ないので、
エレンを起こそうと揺さぶる。

『エレン、起きて…』

エ「…ん」

すると、まだ少し寝ぼけている
のかエレンは、ぼやけてる目で
クレアを見る

エ「…クレア
…お前髪が伸びてないか…?」

『……………』

ミ「そんなに寝ぼけるまで熟睡
してたの?」

エレンの言葉にクレアは呆れ、
ミカサがクレアの心情を、代弁
するように言う

エレンは長い夢を見ていたよう
な気がするがそれが何だったの
かは思い出せないらしかった。

するとミカサがエレンを見て
少し驚いた表情でエレンに問う

ミ「エレン?
…どうして泣いてるの?」

『!!』

エ「え…?」

エレンはミカサに言われて
自分の目から流れる涙に気づく

クレアも一瞬ミカサと同様に
驚いた表情をし、エレンを心配
そうに見た

エレンはそんなクレアに気づき
大丈夫だと頭を撫でる

そんな3人を笑うように、風が
3人の髪を揺らした


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