book~妖精→進撃~

□prologue
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     ―その日     

   人類は思い出した   






ヤツらに支配されていた恐怖を
鳥籠の中に囚われていた屈辱を

人類は100年間天敵から身を守る
ために50mもある巨大な壁を建て
その鳥籠の中で平和に暮らした

     だが…      

100年という長い間の平和の代償

それは惨劇によって支払われた

  "壊されるはずがない"

そう信じて疑わなかった人類
は、その光景を見てどう思った
    のだろうか…    

約50mもある壁から、顔を出した
     "天敵"に…    

"天敵"に喰われていく人類に…

   人類は絶望した…   
目の前の自分達にはどうする事
  もできない恐怖の塊に…

    少年は決意した   

この世から一匹残らず駆逐する

      …と      

 そして魔導士である少女は
    ある決意をした

"少年を命尽きるまで守りぬく"

      …と



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