飛べない烏は夢を見る

□今のままじゃだめだ
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練習試合が終わり、ペナルティも終えた後


「皆さんはここにいるチームの中で一番弱いですね??」


ニコニコ微笑みながら先生が言った


・・・それに言い返せない皆



「どのチームも公式戦で当たったならとても厄介な相手・・・彼等をただの敵と見るのか、それとも技を吸収すべき師と見るのか・・・」


・・・皆が弱いということは伸びしろがあるということ・・・・・か

こんな楽しみなことないよね!!


皆も先生の言いたいことを理解したようで笑顔が溢れた


話していると、試合中の生川高校と森然高校の声が聞こえてきて振り返る


「ひいいっ、腕もげるっ」

「生川高校って全員サーブが凄いんだよね・・・」

「生川のマネさんが言ってましたね、とにかくサーブに力を入れてるチームだって」

『うん、サーブこそが究極の攻めっていうプレイスタイルみたいだしね』


そして生川高校の相手、森然高校は


「わぁあ!?何か一斉に動き出した!?」

レシーブが決まるとやっちゃんの発言の通り何人もがネットへ向かって走り出し


ドパッと力強いスパイクが決まった


「あ、あちこちから人が飛び出してきて・・・もう誰が打つのやら・・・!」

『正に森然高校の・・・・・コンビネーションの匠、だね』


それから、さっき烏野と試合していた音駒は今梟谷学園と試合中


スパイク・・・大エースの木兎さんが打ち、背の高い灰羽くんのブロックを破った

凄いなぁ・・・


ボールは音駒のコートに勢い良く落ち、そのまま近くを歩いてた月島くんに

・・・・・月島くんに!!?


バヂッ


「っ!!」

「ツッキー!!」

『月島くん大丈夫!?』


・・・ボールが腕に当たり、私と山口くんが駆け寄るといつものように冷たく言葉を返されたけど、少し跡ができてたから一応冷やすものは渡したよ


不器用だったけど小さく聞こえた「ありがとうございます」はきっと私忘れない!!














――――――
to be continued
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