飛べない烏は夢を見る

□ドライブトーク!
2ページ/5ページ


 翌日、補習


 補習の教室に行くとクラスメイトや他クラスの人もちらほら来ていた


 「おはよ、浅川」

 『あ、やっさん!おはよう!!』

 「バレー部は今東京だっけ?補習終わったら急がなきゃだな浅川」

 『うん、パパっと終わらして行くよ!』


 しばらくやっさんと話していると


 「ほらほら、浅川と安田私語やめろ。補習のプリント配るぞ〜」


 それぞれ赤点になった科目のプリントを渡され


 「では、はじめ!」


 ガガガガガガガ…………



 ひたすら心を無にしてペンを走らせる


 そしてチャイムがなり、それと同時に先生にプリントを渡し教室をダッシュで退室し


 「頑張れよーっ」


 急いで昇降口に


 「あっ、浅川先輩!!」

 『日向くん影山くん!!』

 「ウス……」


 私達3人は靴を履き校門に出ると


 キキーッ!!


 「ヘイ赤点ボーズ二人とかな……乗りな。」


 『やっぱり予想当たってた……』

 「たっ田中さんのお姉さんですかっっっ」

 「冴子姉さんと呼びな。東京まであっという間に届けてやるよ」


 バチーン、とウインクしながら冴子姉さんは言った


 『「「冴子姉さん!!!」」』


 冴子姉さんの言葉に私達は背筋が伸び叫んだ


 『よろしくお願いします!』

 「お願いシアス!」

 「シアース!」


 このときの私達は田中の忠告を忘れていた


 ……何はともあれ、東京へ向けて出発です!!!




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ